ペット保険と積立貯金 どちらにしても備えは必要
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今日は、先日の家計簿のときにチラッとお見せした、ペット積立金のことについてはお話します。
あれはペットのための医療費積立金のことです。
うちではペット保険には入っていなかったため、医療にかかる費用は全額負担でした。
そのため毎月積み立て貯金をしていたんです。
ペット保険の必要性
私個人はペット保険に関しては必要がないと思っています。
本気でペット保険のまとめ記事を書こうと思うと、1週間あっても足りないぐらいのボリュームになりそうなので、ここではざっくりとお話したいと思います。(ざっくりですが長くなります)
生涯に支払う保険料はおよそ50万円
みなさんは生涯で支払うトータル保険料が、いくらになるかご存知ですか?
こちらが非常に詳しくまとめてくださっているので、参考にさせていただきました。
こちらを見る限りでは、およそ50万円ほどだと考えていいと思います。
補償内容が50%のものですと、治療費に100万円支払ってからはじめて保険の効果が生まれてきます。
わんちゃんや猫ちゃんの寿命が延びて、ペットにかかる医療費も年々高額になっているといいますが、100万円の医療費のかかるケースはそんなにもあるものでしょうか?
我が家で実際にかかった費用
ちなみにうちの子の場合ですと、若いときに子宮蓄膿症で手術をし、そのときにかかった費用は総額20万円ほど。
昨年の9月に前提疾患で倒れてから、最後を迎えることになる今年の7月までにかかった費用は、1か月あたり2~4万円。
月平均3万円としたら、およそ30万円、合計50万円になります。
もし、これで50%保証の保険にはいっていたとしたら、50万円をかけ捨てることになり、さらに治療費が25万円必要となります。
もちろん、こんなことはじめからわかっていれば誰も保険なんて入りません。
わからないからこその保険、であることは理解しています。
問題は金額だけでなく、そのシステムにもいくらか疑問を持っています。
特定傷病補償対象外特約とは?
「特定傷病補償対象外特約」という制度があるのがご存知でしょうか。
こちらの方が非常に詳しく、体験談を綴られています。
お時間のありますときにでも、ぜひじっくり読んでいただきたいです。
この場で超ざっくり1行でご説明いたしますと。
肝障害で通院したら、その翌年からは肝臓に関連した治療は全部有料になるからね!
という、なんとも恐ろしい特約なのです。
と、いっても、もともとの保険料がお高いアニコムでは、こういったトラブルはないそうです。
保険料だけで選ぶと大変なことになりますので、保険を考えておられる場合には、しっかりと下調べすることが必要となります。
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補償割合が高いものは安心なの?
ここから補償割合70%~100%保険の罠についてお話します。
大きく分けると、次の2種類の保険があります。
◎免責金額有りで、日額・支払回数制限なしのタイプ
◎免責金額無しで、日額・支払回数制限有りのタイプ
免責金額有りのタイプで保険料がお安く有名なのが、ペット&ファミリーの「げんきナンバーわんスリム」です。
こちらは70%の保証割合で、免責金額が1回あたり3,000円となっています。
うちの子に当てはめてみました。
これは1か月間で実際に使った治療費の一部です。
この月は毎日のように病院にかよって点滴を打ちました。
このとき、1か月にかかった治療費は46,580円です。
実際にかかった治療費 46,580円
免責金額を差し引いた額 6,780円
保険で降りる額(70%補償) 4,746円
実際に支払う金額 41,834円
なんということでしょう・・!
保険で実際に支払われる金額は1割ちょっとになってしまいました。
補償内容70%であっても実際には10%しか、保険でおりないのです。
これはうちの子だけに限った話ではないのですが、高齢になると、体力がないために危険をともなう大きな手術ができません。
動物の医療は人の医療と比べて、10年以上遅れていると言われています。
ちょっと開けてみましょうか、と簡単に開腹手術をしたりはできないのです。
これだけ毎日のように病院に通っても、ほとんどは点滴と投薬の日々でした。
あとは検査代が高かったのですが、実は検査をしても病名が確定しないと保険が適応されないのです。
うちの子の場合は前提疾患後、度々発作を起こして倒れることがあったのですが、検査をしても病名はつきませんでした。
このため、免責金額有りのタイプのものは高齢のペットに適さない保険であることがわかっていただけたと思います。
大きな手術を何度も必要とする若いペットであれば、頼もしい保険になることは間違いありません。
保証割合100%の、免責金額無し、日額・支払回数制限有りのタイプではどうなるでしょうか。
有名どころでは、ペットメディカルサポートの「PS保険」ですね。
支払い限度額(通院)10,000円×20日まで
支払い限度額(入院)20,000円×30日まで
支払い限度額(手術)100,000円×2回まで
通院20回まで・・もうこの時点で、うちの子は最初の1か月しか保険がおりません。
この先の9カ月間は自腹で払うことになります。
手術に関してはこのような注釈がありました。
※手術での補償について2回目の手術は、1回目の手術と異なる原因に限ります。
しかも10万円だけでは、もし20万円の費用が掛かった場合は50%自己負担と同じになります。
ペットの手術費用が10万円を超えるケースは珍しくもなんともありません。
しかも補償割合100%の保険は保険料金も割高となります。
おしまいに
今回は、「保険に入らない理由」のご説明のため、デメリットばかりをあげる結果となってしまいました。
もちろん、保険に入ることで十分な治療をすることができてよかった、と実感しておられる飼い主の方もたくさんおられます。
もともと保険は助け合いの精神から成り立つシステムです。
得する人がいて、損をする人がいるのは当然のことなのです。
そのうえで私は、保険に入らないという選択肢を取りました。
ですが、十分な治療を受けさせたいという気持ちは、保険に入るという選択をした方と同じように持っています。
そのためのペット積立金です。
毎月5,000円、15年間で90万円になります。
ご飯代やおやつ代、ペットシーツなどにかかる費用は別です。
フィラリア予防薬や、予防接種代など、医療にかかる費用は積立金の中からつかっていました。
保険では下りない費用も賄えるのは、積立金のいいところです。
ただし、これだけは言えます。
貯金ができない人にはペット保険がおすすめです!
どのような形であれ、万が一に備えることは、大切な家族の命を守るうえで、とても大切なことだと考えています。